日総工産株式会社日総工産株式会社

いまいちばん熱い街・熊本で
日総テクニカルセンター熊本
第2棟がついに竣工!(Part1)

2024.10.02
いまいちばん熱い街・熊本で日総テクニカルセンター熊本第2棟がついに竣工!(Part1)

半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造「TSMC」の進出を機に半導体産業が活気づく熊本で、2023年4月に半導体に特化した人材育成拠点の「日総テクニカルセンター熊本」を開設しています。

 

続く「第2棟」も2024年5月30日に完成し、無事に竣工落成式が執り行われました。ご協力、ご尽力いただいた関係各位に、この場を借りてあらためて厚く御礼申し上げます。

 

—— そこで今回、いまいちばん“熱い街”として注目されている熊本で、日総工産が取り組む新たなチャレンジについてリポートします。

日の丸半導体”の復活なるか。湧きに湧く熊本!

日々の報道で「半導体」の文字を見ない日がないほど、半導体業界では時々刻々とさまざまな変化が起きていて、日本国内だけに目を向けても、半導体に関する様々な新たな“報”が新着しています。例えば、“日の丸半導体”の復活を懸け、2027年中に北海道千歳にて次世代半導体(2ナノメートル)の量産化を表明したRapidus(ラピダス)株式会社もそのひとつです。

 

また2024年5月には、九州熊本に世界最大手の台湾積体電路製造(半導体ファウンドリTSMC 以下「TSMC」)と日本企業がタッグを組んだ「JASM熊本第一工場」 以下「JASM」)の開業も大きな話題となり、JASM開業には日本政府も強力な支援を行っていることから、様々なメディアで湧きに湧く熊本の近況が報じられています。※JASM = Japan Advanced Semiconductor Manufacturing株式会社

世界最大手の半導体ファウンドリ「
TSMC 」が熊本に進出!

半導体バブル”で不動産価格、大卒初任給も急上昇!

キャベツ畑などの広大な農地が広がっていた風光明媚なエリアに、「JASM」の第一工場で働く従業員用社員寮やスーパー、コンビニ、半導体関連企業の新社屋ビル、飲食店などが続々と建設・開業していますが、「JASM」開業が熊本におよぼす影響は図り知れず、「TSMC」進出によってエリアの地価や不動産価格が高騰していることも判明しています。 

 

不動産価格の高騰と連動するように、熊本で働く人の給与相場が大幅に跳ね上がっていて、例えば「JASM」の大卒初任給は28万円〜30万円とされ、その額は熊本県職員と比較して約7万円〜10万円高い相場になっています。

 

何より、「JASM第一工場」開業直後から、地元の人が目を疑う驚きの現象があちこちで起きていると言います。例えば、町の駅は小さな無人駅でこれまでは人影もまばらでしたが、いまでは朝の時間帯にはホームから人が溢れそうなラッシュ状態になり、駅前のバス停も多いときで100人単位の人が列を作っています。

 

それ以外にも、近くのスーパーには台湾の食材や調味料を揃えたコーナーが新設され、博多で人気のラーメン店が新たに支店として開業した「熊本店」には、台湾から応援要員として熊本に駆けつけた「TSMC」のエンジニアたちが行列を作っているといいます。

 

今後は、「JASM」の第2工場が2024年末に建設をスタートさせる予定で、2027年の稼働に際して1000人単位での新規従業員・エンジニアの採用が見込まれています。いずれも高待遇で採用されることは間違いなく、若者の新たな活躍フィールドとして、熊本にいま熱視線が注がれているのです。


2023年4月に開設した「日総テクニカルセンター熊本」の第1棟

様々な変化によって、熊本県はまさにバブルといわれる状態ですが、半導体企業の集積地になった菊陽町に隣接する大津町に2023年4月に誕生したのが、半導体等の電子デバイス系技術に特化した教育研修施設「日総テクニカルセンター熊本」です。

「日総テクニカルセンター熊本」は模擬クリーンルームに半導体製造装置の実機を2機実装し、実際の職場に近い環境での研修を可能にした施設です。阿蘇くまもと空港から車で約10分、JR豊肥本線肥後大津駅から徒歩6分に位置し、地上2階建ての自社物件となり、1階に模擬クリーンルーム、2階に座学教育を行う研修室を設けています。

開設から1年が経過し、本施設では自社社員60名、メーカー様社員20名の計80名に研修を実施し、その他教育機関のインターン対応なども行いました。

ニーズに応えるため、2024年5月に第2棟を増設

第2棟は高まりつつあるお取引先メーカー様からの研修委託ニーズにも応えるため、教育可能人数の増加を目的に増設され、年間の教育可能人数は100名から300名の3倍となりました。

敷地面積も2棟だけで1棟の約2.5倍となる936㎡となり、必要十二分のスペックとなります。

本施設は、日総工産が展開する他の教育訓練施設と同様に、文系・理系、経験の有無を問わない人材が今日も先進の技術研鑽に励んでおり、実践的な技術を習得した後に半導体製造装置の大手メーカー、半導体デバイスメーカー、材料・部品メーカーなどで活躍することが期待されています。

「日総テクニカルセンター熊本」は、「日総テクニカルセンター東日本」「日総テクニカルセンター中日本」 「日総EVテクニカルセンター関西」 に続く新たな教育訓練施設に位置づけられ、その取り組みには半導体や電子デバイス業界から高い注目と期待を集めており、業界のニーズを満たす高いスキルを習得した多くの人材を業界大手企業や最先端のテクノロジーを有する企業に派遣しています。

 

そんな日総テクニカルセンター熊本の詳細は「Part2」で詳しくお伝えいたします。