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IST社の宇宙ビジネスに懸ける
情熱と思いに共感した日総工産。
人材活用でのパートナーシップ協定を
締結し、出資を決定!(part1)

2024.10.03
IST社の宇宙ビジネスに懸ける 情熱と思いに共感した日総工産。 人材活用でのパートナーシップ協定を 締結し、出資を決定!(part1)

インターステラテクノロジズ株式会社の宇宙ビジネスに懸ける情熱や思いに共感した日総工産株式会社は、人材活用でのパートナーシップ協定を2022年に締結するとともに、IST社への出資を決定しました。

 

 

「YouTube」でも公開されている豪華対談をリポート!

協定締結を機に日総工産株式会社の代表取締役社長執行役員 清水竜一と、インターステラテクノロジズ株式会社のファウンダーであり、取締役を務める堀江 貴文氏の豪華対談が実施される運びとなり、国家存亡の危機など思わぬ本音も飛び出したその様子は動画配信サイト「YouTube」でも公開されており、民間企業で初めて宇宙空間までロケットを飛ばすことに成功した宇宙の総合インフラ企業を率いる堀江氏ならではの、宇宙ビジネスにおける日本の“課題”や“最前線での㊙エピソード”などを楽しめます。

〈前編〉の記事では、「宇宙開発におけるトリビア」から「世界と日本の宇宙開発のスタンスの違い」「優れたものづくりと臨場感の関係」、さらには、人材活用でのパートナーシップ協定を締結した日総工産への「人材に対するIST社の期待」などを、一部抽出してお伝えします。

読み応えたっぷりの〈前編〉に続く〈後編〉では、2023年10月よりにインターステラテクノロジズ株式会社に出向した、日総工産株式会社の事業企画本部 エンジニア事業部の研究開発エンジニア 久保将平さんについてもご紹介いたします。

 

インターステラテクノロジズ株式会社を率いる堀江貴文氏

日総工産株式会社(以下 日総工産)とインターステラテクノロジズ株式会社(以下 IST社)のパートナーシップ協定と出資を機に実施された対談の様子をご紹介する前に、まずは実業家、投資家、著作家、政治活動家、タレント、YouTuberと多岐にわたる活動に取り組み、“ホリエモン”の愛称で親しまれる堀江貴文氏についてご紹介しましょう。

 

  • 堀江 貴文氏

    1972年10月29日生まれ、福岡県出身。東京大学在学時に有限会社オン・ザ・エッジを設立した後中退。その後、オン・ザ・エッジは東証マザーズに上場し、2000年にライブドアへと社名変更。この頃から時代の寵児として一気に認知度を高め、以降、20年以上にわたり様々な活動に精力的に取り組む。

    その肩書は実業家にとどまらず、起業家、経営者、書籍や動画の著作家、政治活動家、タレント、インフルエンサー、プロデューサー、評論家、投資家など多岐にわたり、ペンネームなどを名乗る際にはたかぽんと自称することも。

    現在は多岐にわたる活動に取り組みながら 2005年から液体燃料ロケットエンジンを開発をスタートさせ、2016年、社名をインターステラテクノロジズ(株)とし、3年後の2019年には商業ロケットとして開発した「MOMO」で日本の民間ロケットとしては初めて宇宙空間に到達。現在独身

 

時代の寵児として脚光を浴び続けてきた堀江貴文氏が創設した宇宙の総合インフラ企業が、 IST社(インターステラテクノロジズ株式会社)です。「誰もが行ける宇宙の実現」をめざす同社の特長は、世界一低価格でコンパクトなロケット作りにあります。

 

  • インターステラテクノロジズ株式会社(IST社)

    2005年にライブドアの社長だった堀江氏がスポンサー(ファウンダー)となってロケット開発がスタートさせた後、トライ&エラーを繰り返しながら開発拠点を東京都、千葉県、北海道赤平市へと移転。2013年に北海道広尾郡大樹町に本社を置いた後、「宇宙をもっと身近に。もっと気軽に。誰もが宇宙に手が届く未来を。」というビジョンを掲げ、民間企業で初めて2019年に宇宙空間までロケットを飛ばすことに成功した宇宙の総合インフラ企業です。

    IST社が開発・製造を手がけ、2019年5月4日に打上げられた観測ロケット「MOMO」3号機は、国内民間企業単独で開発したロケットとして、初めて高度100キロメートルの宇宙空間に到達する偉業を成し遂げたほか、2021年7月には2機が宇宙空間に到達するなど、宇宙開発における活動を活発化。同社は現在、低価格で打上げ可能な超小型人工衛星「ZERO」の開発に取り組んでおり、数年内の打上げを計画しています。

 

日本の民間宇宙開発を、人材で強力サポートする日総工産

日総工産株式会社(以下 日総工産)は、宇宙の総合インフラ企業インターステラテクノロジズ株式会社(以下 IST社)の発行する株式を通じて、同社への出資とともに、人材活用でのパートナーシップ協定を締結し、重力のない世界を自在に飛び交っていく、そんな“夢”を、ともに実現していくことになりました。

 

 

【日総工産が、IST社へ出資を決定した背景】

  • 「低価格で便利な、選ばれるロケット」をミッションに掲げ、観測ロケット「MOMO」と超小型人工衛星打ち上げロケット「ZERO」を独自開発・製造しているロケット開発ベンチャーIST社の取り組みに共感したことによる。
  • さらに、北海道大樹町および関連企業における地方創生事業、宇宙版シリコンバレー構想には大きな夢や可能性があり、宇宙事業が今後の日本のものづくりを支える産業になると判断したことによる。

 

【「パートナーシップ協定」を締結した背景】

  • 日総工産のエンジニアおよび新卒社員のキャリア形成において、ロケット開発・製造という最先端テクノロジーに携わることができる選択肢を用意することで、人材育成に活かせること、専門性の高い人材を通して宇宙産業の発展に貢献することを最大の目的にすえていることによる。
  • 今後も拡大が見込まれる新たな宇宙産業の領域にも一歩踏み出すとともに、地球観測や通信等で需要の増加が見込まれる超小型人工衛星を、低価格で打上げるIST社のミッションが重要かつ不可欠と判断したことによる。

 

〈日総工産・清水竜一 × IST・堀江貴文氏〉の対談

 

IST社も、これから人手が足りなくなります(堀江)

日総工産の優秀な人材が、IST社さんをサポートします(清水)

〈日総工産・清水竜一 × IST・堀江貴文氏〉の対談では、冒頭、次のような会話が交わされています。本記事では対談の一部を抜粋してご紹介します。

 

堀江貴文氏(以下 堀江)/日総工産さんは50年以上の歴史がある製造系人材サービスのパイオニアですが、実は対談前に定着率が98%とうかがったんです。この98%ってちょっと信じられない数字だと思うんですが、どうしてそんなに定着率が高いんですか?
清水竜一代表取締役社長執行役員(以下 清水)/端的に言うと、人材サービス企業としてやるべきことをしっかりやっていることが、定着率98%という数字に表れていると思っています。産業構造が様変わりるするなかで、ひとつの象徴的な出来事が、宇宙産業に民間企業が携われるようになったことが挙げられますが、宇宙産業と同じく、1990年代から低迷していた日本の半導体産業も、もう一度引き戻して世界と互角に戦う取り組みがいままさに展開されています。そんな産業構造の転換点で何が最も必要かというと、その領域でチカラを発揮できる優れた“人材”にほかならないんです。ところが、産業が盛り返しつつある現在、最も大きな課題になっているのが、特定の技術領域に特化した優れた人材の不足です。こうした課題を踏まえて当社がいま他社との差別化で最もこだわっている点は、若き人材に基礎技術を教え込んで、専門技術を身につけた“人材”をお客様であるメーカーなどにお届けすることにほかなりません。徹頭徹尾、こうした取り組みに注力してきた当社の姿勢が、社員からの評価を示す定着率98%なんだと私は理解しています。
堀江/日総工産さんは自社でエンジニアを育成するんですよね。教育の訓練施設はどれくらいあるんですか?
清水/全国に9カ所あって、最近半導体で大きな話題になっているが熊本にも、半導体専門技術に特化した訓練施設を開業しています。
堀江/うち(IST社)でもこれから人手が足りなくなるので、日総工産さんにはぜひ優秀な人材でサポートしてもらいたいと思っています。

 

 

「特別じゃない、宇宙開発はみんなが携われる可能性がある」(堀江)
「日総工産の社員に、堀江さんの言葉をぜひ伝えたいですね」(清水)

和やかな雰囲気ながら高密度な会話が展開する対談では、宇宙開発のリアルな現場論も語り合われました。

清水/ロケットの製造は一部の特殊な人たちの仕事や領域ではなく、実際の現場では、ものづくりのプロが集結しているというのが正直なところなんでしょうか?
堀江/そう、ロケット開発って難しい部分も確かにあるんですが、実はとても身近で、工業製品に携わった技術があれば、誰もがロケット開発に携われるチャンスがあるんです。そのことが私たちIST社と、人材サービス業の日総工産さんがコラボレートできる……と考えた最大の理由でもあるわけですから。
清水/「ロケット開発は身近でみんなにチャンスがある」という堀江さんの言葉はとても夢がありますし、様々なものづくりの現場で活躍している日総工産の社員に、その言葉をぜひ伝えたいですね。
堀江/いまね、IST社で採用イベントを実施しているんですが、僕は会場に来てくれた人に「ロケット開発って、みんなが考えているほど特別じゃないんですよ」といつも言っているし、「特別じゃないよ」「みんなが携われる可能性があるんだよ」という現場のリアルな実情を知ったエンジニアやものづくり経験者は、瞳を輝かせて僕の話を聞いてくれますね(笑)。
清水/堀江さんのリアルな言葉は、絶対胸に刺さるでしょうね。
堀江/僕の言葉にウソはなくて、IST社の製造現場の責任者も町工場の出身ですし、そのほかにも数年前に高専を卒業した若いエンジニアが現場で手を動かしています。こうした自由度の高さはベンチャーだからという意味あいがやっぱり強いんでしょうね。
清水/なんだか、堀江さんの言葉を聞いているとチカラがわいてきます。日総工産からもIST社の北海道本社に1名のエンジニアが出向していますが、私たち日総工産の社員は、自動車や航空機、精密機器などの様々な分野で活躍しています。これまで多くの業界や領域の専門技術を習得したエンジニアの英知がロケット製造や宇宙開発に生かされれることになれば私自身もすごくうれしいですし、日総工産が誇る人材がIST社の夢の実現を後押しできる強力なパートナーになれたら、本当に最高です。
堀江/いや、ほんとその通り。清水社長、頼りにしていますね(笑)。

 

「ガチンコでロケット開発に取り組んでいるIST」(堀江)
「入社数年でロケット開発に携わることも夢ではない」(清水)

堀江/うち(IST社)みたいに、ガチンコでロケット開発に取り組んでいる会社って、日本にはこれまでほとんどなかったし、ロケット開発に携われるパイって針の穴ほど小さいのが現実でした。実際に、これまでの日本で宇宙開発やロケット製造にかかわった企業はJAXA、三菱重工、IHI、三菱電機、NECなど超大手の専売特許でしたから。
清水/その点でいえば、当社(日総工産)では可能な限り広く門を開き、希望する人にはあまねくチャンスを提供したいという考えなので、IST社とのパートナーシップ協定によって、入社数年でもロケット開発に携わることも決して夢ではなくなるんです。
堀江/特に純度の高いロケット開発を手がける企業って、これまでの日本では存在しなかったけど、これから通信技術に特化した衛星の打上げ機会も増えますよ。そうなると宇宙開発に特化したベンチャーやスタートアップが増えて、日総工産の人材をぜひうちでも使いたいということになるでしょうね。
清水/ロケット開発はこれまで大手の専売特許だったと堀江さんがおっしゃいましたが、大企業の一部門に所属してロケットづくりに携わっているのと、その会社の全員がロケット作りに携わっているのって、同じものを作って同じ方向を向いている点では同じだけど、社員のモチベーションはかなり違うんでしょうね。
堀江/そう、そう。“臨場感”が全然違うんですよ。“臨場感”が高ければそのぶんモチベーションも上がるし、モチベーションが高まれば、ゴールに到達するスピードもグンと速くなる。
清水/臨場感って、ものづくりにおいては実はすごく重要な部分だと私も思っています。当社(日総工産)でも多くの業種や領域で研究開発の業務に携わっている社員がたくさんいますが、現実問題として、自分がいま設計している部品が、どの領域やどの製品にどのようなに使われているのかがわからないというケースも実際には多い。それだとやはり臨場感も薄くなりますし、モチベーションを維持し続けることは難しいのかな、とも感じますね。
堀江/日本のものづくりの現場では、そうした状況が多いことも事実でしょうね。

 

 

—— 次の記事では、読みどころ満載の〈日総工産・清水竜一 × IST・堀江貴文氏〉の対談の様子を引き続きお伝えするとともに、パートナーシップ協定を結んだIST社に、日総工産から出向している研究開発エンジニアの久保将平さんのインタビュー内容についてもご紹介します。ぜひご一読ください!