日総工産株式会社日総工産株式会社

いまいちばん熱い街・熊本で
日総テクニカルセンター熊本
第2棟がついに竣工!(Part2)

2024.10.08
いまいちばん熱い街・熊本で日総テクニカルセンター熊本第2棟がついに竣工!(Part2)

半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造「TSMC」の進出を機に半導体産業が活気づく熊本で、2023年4月に半導体に特化した人材育成拠点の「日総テクニカルセンター熊本」を開設しています。

続く「第2棟」も2024年5月30日に完成し、無事に竣工落成式が執り行われました。ご協力、ご尽力いただいた関係各位に、この場を借りてあらためて厚く御礼申し上げます。

—— そこで今回、いまいちばん“熱い街”として注目されている熊本で、日総工産が取り組む新たなチャレンジについてリポートします。

 

「日総テクニカルセンター熊本」の教育コンテンツ

  • 「ものづくり教育」

    ものづくりに初めて携わる人向けのベーシックコースから、エキスパート(現場責任者)コースまで、段階的なプログラムを揃えています

  • 「エンジニア教育」

    基本となる知識・技能を習得する設備保全コースをはじめ、保有スキルに対応したコース設計により、スキルアップ可能な体系を整備しています

    上記以外にも、自主保全教育、産業用ロボット特別教育、低圧電気取扱業務特別教育、職長教育、SEAJ安全教育(提携企業様限定)など、トレーナー資格を持った講師による修了証発行も行っています。

    「日総テクニカルセンター熊本」の教育コンテンツの特徴としては主に下記4点が挙げられ、半導体や電子デバイス業界が求める即戦力や実践力を身につけた優れた人材育成を実現しています。

    ☑ 現場OJTでは不可能だった「失敗しながら学べる」環境により、短期集中育成を実現
    ☑ 日総工産独自の訓練カリキュラムで、実際の職場で活かせる技術を習得
    ☑ 多様な項目で他業種への転用が可能な基礎教育により、高度な技術を学べる
    ☑ 基礎知識や原理原則を理解することで、入職後の教育期間を短縮

 

300mmのシリコンウエハー製造装置2機を設置

今後10年で熊本の半導体産業がもたらす経済効果は10兆円と言われるなか、半導体業界における貢献が業界内外から期待されている「日総テクニカルセンター熊本」の最大の特徴は、300mmのシリコンウエハー製造装置を教育研修のために設置している点になります。

シリコンウエハーは、私たちの日常生活ではほとんど目にすることはありませんが、半導体を製造するうえで欠かせない部品になります。

シリコンウエハーには最先端の高度な技術が詰め込まれており、基盤を超平坦・超清浄にするために微細な凹凸や微粒子をナノメーターレベルで研磨・洗浄する必要があります。そのプロセスに欠かせないのが、シリコンウエハー製造装置となります。

 

業界の最前線で使用される、実践的な最新設備を完備

「日総テクニカルセンター熊本」では、シリコンウエハー製造装置を活用した実践的トレーニングにより、現場のOJTでは不可能とされる「失敗しながら学べる」という環境を構築し、半導体製造装置にかかる高度な技術メンテナンスに従事できる人材の短期集中育成を実現しています。

さらにそれ以外にも、「クリーンルーム」「半導体装置(Dry etching装置、CVD)」「6軸産業用ロボット」「PLCトレーニングキット」など、半導体製造に必須のテクニカルスキルを「トライ&エラー」を繰り返しながら、確実に知識とスキルを体得できる設備を完備しています。

また、「日総テクニカルセンター熊本」には、座学の研修向けの教室も完備され、最先端の技術スキルを段階的かつ着実に学べるプログラムを用意するほか、特定技術のみならず製造現場で働くうえで必須となる安全に関する知識も、しっかり学べる環境が整えられています。

 

研修生用の寮も、2025年春に完成予定

「日総テクニカルセンター熊本」では、全国各地から熊本に集結してきた多くの人材が今日も実践的スキルの習得に励んでいますが、そうした人々が研修期間中に居住できるマンション(専用寮)も現在、建設中です(2025年春完成予定 )。

  1. 10階建てのワンルームを中心とした建物となり、研修所とは目と鼻の先の至近距離であることからも通勤時間がなく、オフの時間をたっぷり使える環境が整えられています。来春、新たにオープンする寮に入居し、「日総テクニカルセンター熊本」で高い技術を習得した人材が、半導体や電子デバイス業界の最先端でどのような活躍をみせてくれるのでしょうか……。皆さんの活躍が期待されます。

 

「日総テクニカルセンター熊本」での研修対象者

第1棟、第2棟ともに、研修の対象者は大きく下の3つになります。当社の社員の育成に力を入れているのはもちろんですが、その他にも、半導体を代表とする電子デバイス系企業から特に注目されているのが「3.メーカーの社員」になります。

      1. 日総工産の新入社員
      2. 製造ラインオペレーターから、エンジニアへキャリアチェンジするスタッフ
      3. メーカーの社員

3.は、日総工産が全社を通して取り組む新たなサービスである「NISSO HR Development Service」のことをさし、多くのメーカーが抱える「教育人材の不足」「実機を使ったOJTの機会不足」「採用の裾野拡大による未経験者の増加」といった人と課題を解決するサービスとなります。

また、日総工産ではこれまで「人材派遣」「業務請負「人材紹介」を中心に事業を展開してきましたが、2024年6月から「NISSO HR Development Service」をラインナップいたしました。

 

研修受託の新たなサービス「NISSO HR Development Service」

「NISSO HR Development Service」は、メーカーなどのお客様からこれまでに数多くお寄せいただいた「教育人材の不足」「実際の生産ラインや現場を使ったOJTができないことによる実技研修不足」「未経験者向けの教育プログラムの不足」などの多様な課題に応えるべく、自社教育訓練施設と、もてるリソースを最大限に活用した、新たな教育研修受託サービスになります。

日総工産では、全国に展開する自社教育訓練施設で、独自に開発した実践的教育プログラムや、多様な業種を経験した講師陣を取りそろえ、すでに年間2万1000人超の人材に教育を実施する実績をもちますが、お取引先である多くの企業様から、業務基礎と専門性を有した立ち上がりの早い人材育成について高い評価と信頼をいただいています。

—— 日総工産は、多様な業界や企業の集積エリアに、これまでもいち早く人材育成拠点や技術習得に特化したテクニカルセンターを開業してきましたが、今後もこうした取り組みをさらに拡大する予定です。

今回は、湧きに湧く熊本の地に新たに開設した「日総テクニカルセンター熊本」についてレポートしました。今後も引き続き、業界関係者のみなさまを筆頭とするステークホルダーのみなさまの意見を拝聴しながらさらなる飛躍を遂げ、業界に貢献する所存です。日総工産の新たな取り組みに、みなさまどうぞご期待ください。