NISSO CONNECTのシリーズ企画「グループ企業紹介」の第2回目を飾るのは、「株式会社 EYE’S(アイズ)」(以下「EYE’S」)です。
エンジニアリング事業、アウトソーシング事業、ビジネスソリューション事業、ファクトリーオートメーション事業の4事業を基幹とする「EYE’S」は、本社を構える東京都中央区八丁堀のほか、愛知、群馬、千葉、神奈川、大分にも拠点を展開し、柔軟な発想と価値あるサービスでお客様のビジネスを多角的にサポートしています。
また、総合的な人材サービスを手がける日総グループの一員である「EYE’S」は、2003年の創業以来、多数のIT関連企業や製造業を多面的かつ高品質な人材ソリューションでサポートしてきましたが、特に最近は、半導体などの先端技術領域でも「EYE’S」のエンジニアが多数活躍しており、いまあらためてエンジニアリング集団としての「EYE’S」に、多方面から高い評価と注目が寄せられています。
Our Mission —— 「輝く瞳」で「新風」を巻き起こしたい
柔軟な発想をもつエンジニアリング集団「EYE’S」は、既存の発想にとらわれない輝く瞳(EYE)で、IT関連企業や製造業を中心とした多様な業種のお客様と3年後、5年後、10年後の成長スキームをともに思い描きながら、人材・技術の両面から価値あるサービスを提供してきました。
「EYE’S」は、「輝く瞳(EYE)」をもつエキスパート集団であると自負しており、その「輝く瞳」で「新風」を巻き起こしたいと考えています。
この「輝く瞳」の一語には、日々成長し続けながら、社会や産業に貢献するエキスパート……という思いが込められており、さらに「新風」の一語には、人と技術、人と人、技術と事業を活かし、つなぐことで、お客様の想像を超えた創造的ソリューションをご提供したい……という思いが込められています。
こうしたひたむきな思いと取り組みこそが、「EYE’S」の「Our Mission」であり、「EYE’Sがめざすもの」になります。
ロゴに反映された「より最適なトライアングル形成」
前章の『Our Mission —— 「輝く瞳」で「新風」を巻き起こしたい』でご紹介した「EYE’S」の思いと取り組みは、逆ピラミッド形(逆三角形)で構成されたロゴ(図左)にも反映されています。
しかし、代表的なものとしてIT業界、建設業界を例に取り上げてみると、これらの業界では下図右のような逆ピラミッド形でアウトソーンシングが行われることが一般的です。
右図で示したピラミッド形の構造はあくまでイメージを喚起するものですが、「発注元」➔「元請け」➔「2次請け」➔「3次請け」➔「4次請け」➔「5次請け」へと業務が再委託される多重構造のヒエラルキーでは、数多くの業者が共存共栄するメリットがある一方、三角形の頂上に近いほど地位や権限が強く、限られた人で構成され、三角形の底辺に近いほど業者や人の数が多くなり、その人たちの地位や立場は非常に弱い……というデメリットがあります。
ピラミッド形の多重構造は一部業界に限ったものではなく、異なる業界・業種でも見受けられ、大手である「発注元」「元請け」の下に中小・零細企業が数珠つなぎに連なる構造は、日本の産業全体の特徴であるともいえるでしょう。
これらのピラミッド形の多重構造や、ヒエラルキーの概念と一線を画す「EYE’S」のロゴは、業務の流れや立ち位置、関係性に上下を設けず、「お客様」と「従業員」、そして「EYE’S」がバランスのよい比重でトライアングルを形成しながら、三者がともに同じ方向をみつめ、そして、ともに成長していきたい……という思いが表されています。
同時に、「逆ピラミッド形」をあえて採用した背景には、アウトソーシング業界に根づいたピラミッド形の社会環境や通念を覆し、より最適なトライアングル形成を実現することで、高付加価値のソリューションをご提供したい……という願いも込められています。
多様な領域のソリューションを、高い技術で支援
ひとくちに“ものづくり”といってもその裾野は広大です。特に昨今、消費者の価値観の多様性に伴い、大量生産—大量消費に象徴される、「作り手がいいと思うものを作って売るプロダクトアウト」の時代は終焉し、現在は消費者の声・視点・価値観を見極めて、「売れるものを作って提供するマーケットイン」へと市場は変化を遂げました。
消費者のライフスタイルや価値観の変化に伴って、ものづくりの現場では機能、品質、ブランド力などの高付加価値の革新的な製品づくりが求められるようになっています。しかしこの変化は、競合他社との「差別化戦略」なくして、企業が生き残ることができなくなったという厳しい現実をも示唆しています。
そして現在、マーケットの本質が様変わりしたことと、デジタル技術の浸透によって、ほとんどのメーカー、工場、物流等の企業は自社の優位性を維持するため、製品づくりにかかる全プロセスを刷新するトータルソリューションに取り組んでいるほか、強い経営体質を構築することを目的にDX(デジタル・トランスフォーメーション)、RPA等の取り組みを加速させています。
こうした社会変化のなか、「EYE’S」では下図のように守備範囲を「生産部門」「物流部門」「管理部門」「開発部門」の5つに大別し、多様な技術領域で構成されるIT企業や、さらに製造業に関連したメーカー、工場、物流などの様々な業種・業態のお客様の業務プロセス改善に向け、最新技術と豊富なノウハウに基づくご提案を行うことで、お客様のニーズに寄り添うイノベーションに寄与しています。
「EYE’S」がお届けしたい、お客様にとっての最適なサービス
業種・業態ごとに千差万別なニーズに対して「EYE’S」はこれまで、お客様にとって最適なコンサルティングとソリューションを展開・提供してまいりましたが、例えば物流倉庫や工場などでは、次のような様々な最適なサービスをご提供することで、お客様の経営強化に寄与してきました。
- 材料の出入荷、納入庫からのピックアップなどのオートメーション化
- 各業務プロセスのオペレーション状況を、リアルタイムで管理する見える化
- データ収集・分析による、セキュリティ・インシデントの事前防御
- デジタル化による指示系統の明確化
- デジタル化による天災や人為的ミス事前防御
- スタッフの働きやすい環境構築に向けたリソースの最適化
- 業務プロセスの効率化による企業価値やサービスの向上
あくまで、上記は一例ですが、「EYE’S」では、業種・業態を問わず、今後もたくさんのお客様に下記のようなサービスをお届けしたいと考えています。
●IT業界におけるトータルインテグレーション ●スマートファクトリーにおけるFAコンサルタント ●基幹システムや管理システムの設計・開発・運用・保守 ●コストパフォーマンスの発揮 ●売上・利益率の向上 ●コストダウン ●リソースの適材配置 ●業務の効率化 ●業務の見える化 ●ムリ・ムダ・ムラの排除 ●品質の担保 ●業務の分離・独立化 ●QCD管理の向上 ●技術者不足の解消 ●ミスの軽減 ●人員確保による人手不足の解消 ●5S教育の実施 ●ナレッジマネジメント ●人材教育にかかる手間・時間の削減
多面的な4事業で、お客様のニーズを実現します
これまでにも「EYE’S」は、エンジニアリング事業、アウトソーシング事業、ビジネスソリューション事業、ファクトリーオートメーション事業の基幹事業において、「お客様」と「従業員」双方の立場に立ち、ニーズや課題、未来展望を丁寧にヒアリングし、濃密かつ徹底したコミュニケーションを図りながら、お客様のニーズを実現する柔軟な発想と価値あるサービスを提供してきました。
—— ここからは、エンジニアリング事業、アウトソーシング事業、ビジネスソリューション事業、ファクトリーオートメーション事業の基幹事業の概要についてご紹介しましょう。
「EYE’S」の基幹事業/エンジニアリング事業
「EYE’S」は、日総グループのなかでも優れたエンジニアを要する集団として、チラーユニットの製造販売(製造委託)から、各種装置のメンテナンス・工程請負および派遣を行っています。
特に昨今、様々なメディアで“日の丸半導体の復活なるか”と、日本での半導体製造に高い注目が集まっていますが、半導体製造装置の分野では、依然として世界トップの優位性を堅持し続けています。
世界トップの高い優位性を継続・維持する原動力は“人材”にほかならないことから、「EYE’S」は日総グループと連携し、半導体産業を支える人材の育成にも注力してきました。今日では高い知見、技術、スキルを身につけた多くの人材が、半導体関連企業で活躍しています。
今後はさらに、半導体・パネル製造にかかわる装置および装置の立ち下げや移設から、立上げ業務、部品の古物販売、修理、メンテナンスの各領域においても人材不足が顕在化すると見込まれていますので、業界の最前線で活躍できる優れた人材の提供をとおして、世界に誇れる高品質の半導体製造に寄与、貢献してまいります。
「EYE’S」の基幹事業/アウトソーシング事業
「EYE’S」の基幹事業の一角を成すアウトソーシング事業では、お客様ごとに異なる環境に合わせた最適なアウトソーシングをご提案しています。
アウトソーシング事業が包括する業種は、電機、機械、装置、部品、検査などの各種メーカーから医療・医薬と多岐にわたりますが、いずれの業種においても、出来高によって業務を請け負うことで、これまでの固定費(人件費)を流動費(外注費)として計上できる製造出来高請負をご提案しています。
製造出来高請負は、コストの適正化を実現する方法として高い評価を得ていますが、対象となる業務範囲は広く、「製造」「組み立て」「加工」「検査」「構内物流」「梱包」「ピッキング」「入出庫」などのほか、「製造プロセスの中で分離、独立させることが可能な業務」や「ある程度、標準化された単純作業」などにより適しています。
また、製造出来高請負のメリットには、「生産変動における人員対応が可能」「生産変動に伴った対価が可能」「アウトソ-サ-でのQCD管理が可能」「請負推進による生産性向上、安全衛生の観点からの5S教育実施」などがあげられます。
「EYE’S」の基幹事業/ビジネスソリューション事業
ネットワークのご提案・設計・構築・運用を主事業とする「EYE’S」のビジネスソリューション事業では、お客様の環境にあわせた最小最速のネットワーク環境の構築から大規模のネットワーク環境まで、既存の各種機器を最大限生かした幅広い構築によって、対象業種を問わない多様なお客様のコストパフォーマンス向上をサポートします。
ここでは、ビジネスソリューション事業の一部をご紹介します。
〈各種サーバ/ネットワーク設計・構築〉
物流管理、生産管理、販売管理など、お客様の業務にあわせた管理システムを企画段階からサポート。お客様のニーズを満たすネットワークの設計・構築を実施します。
〈基幹システム導入〉
業務の効率化やナレッジマネジメントを推進する、基幹システム設計から導入までをサポートします。
〈インフラシステム設計/構築〉
業務内容、規格規模等にあわせたフレキシブルなご提案をもとに、基幹システムの設計・構築を行います。
〈ルータ設置/設定作業〉
構築するネットワークの規模や目的を把握し、お客様のニーズを満たす最適なルータを選定・設置します。
また、エンジニアリング事業では、下記 のように広範な技術領域を手がけています。
●各種サーバ/ネットワーク構築・設計 ●インフラシステム構築/設計 ●ルータ設置/設定作業 ●ネットワーク再構築サービス ●インターネットメール環境の構築 ●WEB閲覧環境の提案 ●共有ファイルサーバ/グループウェア ●インストール(ハードウェア/ソフトウェア) ●LAN/WANの設定(PC側のみ) ●VPNによる拠点間ネットワーク ●インフラ構築
「EYE’S」の基幹事業/ファクトリーオートメーション事業
ファクトリーオートメーション事業では、人、機械、ITが協働する製造業におけるファクトリーオートメーション(FA)化を実現します。
例えば、「生産効率の向上」「トータルコストの削減」「製品品質の安定化」といった目標や課題をもつお客様には、「作業のシステム化」「相互間のデータ共有」「ロボットによる省人化」「IoTによ生産プロセスの見える化」など、多角的なご提案を基づくトータルコンサルティングを実施しています。
これまで、多くの企業の課題であった生産性や品質の向上、製品の安定化、コスト削減、人材不足解消などの課題も、ロボット・AI等を導入するファクトリーオートメーション(FA)によって課題が解決されていますが、「EYE’S」では工場内生産ラインのシステム化や、不良率の低下(QCD改善)を目的としたロボットの導入についても、イニシャル(初期)コストを抑えたご提案を実施しています。
そのほか、ファクトリーオートメーション事業では、以下のような様々な領域においても、充実した体制でベストなご提案も行っています。
- 各種検査装置、制御機器、電子部品、PLCやネットワーク機器にいたるFAシステムを、最新技術でビルドアップする、システム制御の総合エンジニアリング
- FA化に伴って発生するカスタムパーツ、一点ものの機械部品、ロボット用パーツ、部品試作
- 検査治具、組立治具などの多彩な仕様の各種治具の仕様検討・設計・製造
〈導入事例①〉多種多様なワークに合わせたロボットハンドのご提案、設計、製作
〈導入事例②〉グローバル企業様向けのトータルIoT化のご提案
日総グループ 企業DATA
株式会社アイズ
設立 : 2003年6月18日
本社所在地 : 東京都中央区八丁堀2-10-7 日本瓦斯八丁堀ビル7階
代表取締役社長 : 荒井 省吾