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【INSIDE SEAGULLS by NISSO】 Vol.1 田中翠 |ピッチの外で見つけた“自分の価値”

2026.02.16
【INSIDE SEAGULLS by NISSO】   Vol.1 田中翠 |ピッチの外で見つけた“自分の価値”

この記事ではニッパツ横浜FCシーガルズの選手でもある私、松井里央が自らチームメイトにインタビュー取材をし、知られていない選手の一面を探っていきます。

今回は第一弾にふさわしい、背番号1番、田中翠選手(以下、田中)にお話を伺いました。

いつも太陽のように明るく、そして熱くサッカーに向き合う田中選手。そんな彼女は、仕事の時間も変わらず熱心に挑戦を続けています。

 

◎“働くひとのミカタに“ オカモトヤで見つけたやりがい


松井)田中さんは2025年から新しい職場で働き始めたと伺いましたが、どのようなお仕事をされているのですか?

田中)株式会社オカモトヤは都内企業を中心にオフィス専門商社として什器や備品の営業・販売をはじめ、レイアウト変更に伴う空間デザインの提案などを行っています。構想段階から施工、原状回復までを一貫して手掛けているのが特徴です。また、社長が女性であることから、女性が安心して働ける環境づくりにも力を入れており、企業向けにフェムテックアイテム(女性特有の健康課題を解決するためのケアアイテム)の販売も展開しています。
私は入社してまだ1年も経っていないので、まずはお客様との関係構築を大切にしながら、困りごとやニーズを聞き出し、それに対応できる提案をしています。オフィス用品や空間の提案を通じて、“働くひとの味方”であることを目指しています。

 

松井)株式会社オカモトヤに入って、やりがいを感じていることや、逆に大変だと感じていることを教えてください。

田中)外部のお客様に挨拶をするとき、「サッカー選手でありながら営業の仕事もしています。」と言うと、「頑張ってください!」と声をかけていただくことがあります。また、女子サッカーをあまり知らない方には、プロ選手としてだけでなく、働きながら競技を続けていることが新鮮に思われるようで、良い反応をいただくことも多いです。そういったやり取りを通して、女子サッカーの認知度を少しでも上げられていることは、私にとって大きなやりがいになっています。

一方で、営業職として「自分のお客様を作らないと仕事が生まれない」ということは大変だと感じます。
「今日はこれをやって」と与えられるわけではないので、自ら仕事を見つけ、お客様との関係を築いていく必要があります。お客様と関係を構築することの大切さが日々身に染みていますね。また、外に出て歩きまわることも多いので、気づかないうちに体力を消耗させています。
体調管理も仕事をする上で重要なことの一つです。

松井)私は室内で業務を行うことが比較的多いのですが、それでも半日の時間では仕事が追いつかないときがあります。社内業務に加えて、社外にも出ているとなると時間が足りなくなることはありませんか?

田中)足りないですね。その分、進行中の案件については、日頃から上司や同僚にしっかりと共有しています。

松井)工夫をしながら取り組まれているのですね。

◎働くアスリートが持つ強み

松井)田中さんはこれまで、海外を含め様々なチームでプレーをしてきて、その都度お仕事も変えてこられました。そうした経験を経て、現在オカモトヤ働く中で、ご自身の考えや気持ちに変化はありましたか?

田中)これまではスポンサー企業に「雇用してもらっている」という気持ちが強くありました。もちろん今もその気持ちはあります。
ただ、オカモトヤに入社してからは表に出る機会が増え、責任のあるお仕事もさせていただいています。女子サッカー選手でありながら、企業人としても働く「デュアルキャリア」というスタイルを誇りに思えるようになりましたし、もっと私たちの価値を知ってほしいと思うようにもなりました。さまざまな人との会話を重ねる中で、これまで弱みだと思っていた部分こそが、実は強みなのだと気づくようになりました。

松井)私も表に出る仕事をしていますが、サッカーも仕事も、同じ熱量で向き合っています。働きながらサッカーをするのであれば、入団するクラブが重要なように、仕事も自分の道を選ぶうえでの重要な要素だと思います。

田中)選手としてだけでなく、一人の人間として考えるべきですね。私がデュアルキャリアを体現することで新たな繋がりもできました。元Jリーガーの小池純輝さんと一緒にお仕事させていただいた、元サッカー男子日本代表の太田宏介さんとお話をさせていただくなど、アスリートだけでなくビジネスでも活躍されている方との交流はとても刺激になっています。
アスリートは一つのことを極めていく過程で、自然と自分を顧みる力がついています。その力はビジネスの場でも十分に活かせますし、企業側もそうした考える力に長けた人を求めています。そういう意味で自分のやり方に自信を持てるようになったことは、すごく大きな変化ですね。

松井)上司の方や周囲のサポートがあったからこそ挑戦できたことはありますか?

田中)オカモトヤはB to B事業だけでなく、地域貢献や社会貢献にも非常に力を入れています。もともと老舗の文房具店という背景もあり、デジタル化により指を使う動きが減っている現代の子どもたちのために、全国各地で文房具に触れ合うワークショップを開催しています。また、お客様企業が使わなくなったファイルや文房具を回収し、カンボジアなど教育が十分に受けられない国に寄付する活動もしています。そうした社会貢献や環境問題に配慮した活動に挑戦できていることは、とても意義のある経験だと感じています。

松井)社会貢献は実際に行動してみて初めてその価値に気付けるものだと思います。やってみないとわからないからこそ、一歩踏み出せる環境があるのはとても貴重ですね。

田中)社長もアクティブな方で、“やらなきゃわからない”というスタンスの方ですし、社員の意見も通りやすい距離感で、一人ひとりをフェアに見てくださる方です。私自身、「この社長の下で働きたい」という想いが株式会社オカモトヤを選んだ一番大きな理由なので、働けて良かったとすごく感じます。

 

◎サッカーで得た力を仕事に生かす

松井)一般企業で働いて良かったと思うことはありますか?

田中)人の関わりが増えたことと、自分のキャパシティが広がったことですね。
世の中にはこんな業界があるんだ、こんな仕事をしている人がいるんだ、という知識が増えました。これまでは選手として表に立ち、何かを聞かれてリアクションする側でしたが、今はお客様が何に困っているのか、どうすれば課題を解決できるのかを引き出し、考える側にいます。その立場の変化はすごく勉強になっていますね。

松井)今のお仕事が自分に向いていると感じるのはどんなところですか?

田中)営業職として、「どうしたらこの人が私から買ってくれるか」「私と仕事をしたいと思ってもらえるか」を考えるのは、すごく向いていると思います。結局、人と人とのつながりなので、関係性を築いていくのが楽しいです。自分を好きになってもらうのは……仕事では得意です(笑)。

松井)私は人見知りなので尊敬します。仕事とサッカー選手、二つのキャリアを歩んできた経験は人生の中でどんな意味を持っていますか?

田中)自分がサッカー選手として歩んできたことがビジネスでも活かされていて、物事は表裏一体で繋がっているのだと感じます。例えば、目標を達成するために逆算して考えること。
「今、私がやらなきゃいけないこと」というのが自然と整理されるその考え方は、日常生活でもビジネスでも同じで、「こういう人でありたい」とか、「こういう人になりたい」と目標を立て逆算して日々過ごすことが大切です。
それはデュアルキャリアだからこそ学べたことかなと思います。

松井)私は時間だけで見ると、サッカーも仕事も中途半端に見えてしまわないかと思います。
プロから見たら「サッカーに割く時間、少ないでしょ」と思われるかもしれませんし、
フルで働いている人から見たら「半日しか働いてないじゃん」と思われないかなと。

田中)それはもう結果を出すしかない。プロセスは誰にも見られないから、結果で証明するしかないと思っています。サッカーであれば、試合に出ることはもちろん、怪我をしない体づくりを徹底すること。ビジネスであれば、数字を取ること。
会社の中で「この人が必要だ」と思われる存在になること。
圧倒的な存在感を、ピッチでも会社でも出していきたいです。

◎自分を認めてあげられるように

松井)若い世代、子どもたちに伝えたいことはありますか?

 

田中)トライアンドエラーを繰り返してほしいです。失敗しても、その後どうするか。
立ち上がる力、這い上がる力を身につけてほしいですね。
私もサッカーをしてきた中で、引退を考えるくらい悩んでいた時期もありました。でも、それがあったから今の生活があって、いろいろな人に出会えましたし、自分で自分を「頑張っている」と認められるようにもなりました。
最終的に信じられるのは自分だから、そのためにもトライアンドエラーを重ねてほしいと思います。

松井)最後に、株式会社オカモトヤの皆さんへ何か伝えたいことはありますか?

田中)日々の仕事への向き合い方にすごく刺激をもらっています。
一緒に働く人たちが「週末はシーガルズの試合に行こう」「翠さんを見に行こう」と家族を誘って来てくれたら、ピッチの上での私を見てもらって、お互い刺激し合える。そんな関係になれたらすごくいいな、と思います。
今シーズンは、社内での告知をもっとして、「オカモトヤ大応援団」を作っていきたいですね。

松井)ありがとうございました!


◎オカモトヤの取扱商品をご紹介いただきました!!

 

【災害用レディースキット】
女性向けの様々な衛星用品が入ったこちらのセット。身体的にも精神的にも負担がかかる災害時に起こる多様な問題に対応できるよう、必需品から「あると嬉しい」を叶えるものまで、さまざまなアイテムが1つのボックスに格納されています。

 

★左が大容量の3日間向け、右は1日用。1日用はわずか2㎝の薄さなので、デスク下やロッカーなど、あらゆる場所で保管することができます。

◎オカモトヤ主催イベントにも参加してきました☆

 

「Office Trip」というオフィス向け文房具を取り扱う企業を集めた展示会が開催されました。私も参加してきましたが、ボールペンやノートなどの文房具やパソコンモニターや配線など、オフィスで必要になる物品がたくさん並んでおり、宝さがしのようで楽しかったです!

 

また、会場にはオカモトヤが取り組んでいる社会貢献活動の一環を紹介する展示がされていました。オフィスの移転や閉鎖に伴い不要になった文房具をオカモトヤが回収し、振り分けした後カンボジアなどの恵まれない子供たちに寄付をしています。このプロジェクトを立ち上げたのも株式会社オカモトヤの社員の方だそうです!


同じチームで日々ともに練習しながら、私が進んでいる道の先を行く大先輩から、こうしてお話を聞くことができ、非常に良い機会に恵まれたと思います。
普段、選手同士でもあまりすることのない仕事とキャリアの話。
どんな時も情熱にあふれ、常に自分に厳しく向き合う翠さんの心の底の原動力が少し見えた気がしました。
人となりを知れば、もっとシーガルズの魅力が伝わる!!!
今後も皆さんにシーガルズ選手についてたくさんお届けしていきたいです!